中小企業診断士の勉強方法 科目別対策②C.企業経営理論

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1次試験 科目別対策

中小企業診断士の第1次試験、科目別対策をご紹介します。前回は「A.経済学・経済政策」、「B.財務・会計」についてご紹介しました。

C. 企業経営理論

企業経営理論はコンサルタントの花形!モチベーションも保ちやすい。

中小企業診断士を志した方にとっては、内容に興味を持ちやすく、意欲的に勉強できる科目ではないでしょうか。経営戦略やマーケティングなど、コンサルタントとしても人気のある花形の業務に関する知識を勉強できるからです。

内容が人気のある分野ということもあり、予備校や通信講座などのテキストで分からない箇所があっても、インターネットで調べると多くの情報が得られます。経営戦略や組織論などは専門のビジネス書が多く出版されており、入門書として分かりやすいものも多いです。そのため、いまいち理解できないところ、ピンとこないところについては+α自分自身で調べて知識を補完すると勉強しやすいです。

暗記に時間をかけすぎない!早めに問題演習を!

企業経営理論は暗記するべきことが多いのですが、まとめノートを作り、知識を反復して覚えることに時間を割きすぎると失敗するかもしれません。上述した通り勉強内容は興味を持ちやすく、理解もしやすいのですが、この科目は点数が取りやすいわけではないと感じます。その理由は、問題文が長く難解な文章になっていたり、選択肢がうまく絞りにくくなっていたり、理論を理解し、暗記したつもりになっていても点数が取れない場合があるのです。

実際に、試験後の各予備校の解答速報や解説動画を見ていると、長年中小企業診断士の試験を研究し、予備校で講義をしてきた講師陣をもってしても、正答について意見が割れることがあるようです。解説動画では包み隠さずそれを話してくださる予備校もあり、「正解は〇〇か××のどちらかだと思われます。」としている問題が数問は出てきます。問題文をどのように解釈するか?によって選ぶべき選択肢が変わってくるということです。

難しい科目なのか…と不安になってしまいますね。資格試験は100点を取る必要がありません。60点を取れれば合格できます。そのため、解釈が分かれ、選択肢を絞りづらい問題についてはある程度考えて二択程度まで絞ることが出来れば大丈夫です。時間をかけすぎず、難しい問題は取れない、と割り切りましょう。その代わり、知識があればきちんと正答を選べる定型問題を落とさないようにしましょう。それで十分合格点を取ることができます。

私が勉強した時は、まとめノートを作って、暗記事項を繰り返し覚えた上で過去問演習を始めました。しかし、覚えたはずの内容であってもうまく点数が取れずかなり悩みました。理由は問題文の難解さ、選択肢の絞りづらさです。そのため、この科目はまとめノート作りなどの知識事項の暗記に時間をかけて勉強するよりも、早い段階で問題演習に移った方が良いと思います。

車の免許の筆記試験と同じようなイメージです。テキストをずっと眺めているよりも、問題演習を繰り返すことの方が重要ということです。「作題の意図」、「選択肢の絞り方」などを経験則で学んでいくことが短時間で得点力を上げる秘訣です。

教材は最新のものを使いましょう。ここ数年でよく出題される理論は要チェック!

また、個人的な大失敗があります。実は、教材費を安く抑えるために、TACのスピードテキストを数年前の版の古本を購入して勉強していたのです。企業経営理論は特にですが、最新の理論から出題されることがあります。ここ数年でよく出題されるようになった理論は5年前のテキストには掲載されていない可能性があります。過去問演習を始めてからこのことに気づき、焦りました。必ず最新のテキストを購入するようにしてください…。

ただ、どんなに勉強したとしても、知らない理論が出てくることはあります。その時は問題文中にヒントが隠されている場合が多く、予備知識がなくても選択肢を絞ることができます。自分が知らない理論は受験生皆も知らない、と割り切り、その場で出来る限りのことをすればOK、という心持ちでいましょう。

繰り返しになりますが、100点を取る必要はありません。取るべきところをしっかり取り、知らない理論が出てきてしまったら間違っても仕方ないと割り切りましょう。

・理論が理解できないときはインターネットで調べるか、その理論の入門書を読む
・知識事項の暗記は大事だが、早い段階で問題演習を繰り返す方が良い
・最新の教材を使うこと!ここ数年でよく出題されている理論を抑えておく

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