中小企業診断士 合格後 15日間の実務補習
中小企業診断士の試験の流れはこのようになっています。
7科目
マークシート形式
4科目
各設問15~200文字程度の記述式
筆記試験出題内容から4~5問
10分程度の面接
第2次試験の口述試験に合格した後は何をすれば良いのでしょうか?
口述試験に合格すると、中小企業診断協会から第2次試験の合格証明書が送られてきます。これで試験は終了です。試験は終了しましたが、すぐに中小企業診断士として登録できるわけではありません。企業などで「診断助言業務」の実績を積む必要があります。
コンサルティングファームに在籍していて日頃から「診断助言業務」を実施している、または自社や知り合いの企業で「診断助言業務」をさせてもらえるという環境でない限り、実績を積むことは難しいでしょう。そういった方のために、中小企業診断協会では、「実務補習」を実施しています。
企業などで診断助言業務を15日間行うか、協会の実務補習を15日間受講するか、もしくは合算して15日間とするかを自由に選ぶことができます。
実務補習は「15日間コース」と「5日間コース」に分かれています。特定の都道府県でのみ実施しており、日程もあらかじめ決まっています。日程の半分は土日、半分は平日ですので本業の仕事を休めるか確認が必要でしょう。実務補習の日程については、中小企業診断協会のHPから確認できます。例年、2月~3月、7月~9月に実施しています。最短で登録するには、2月の15日間コースを受講すれば良いでしょう。
実務補習は15日間コースで約15万円、5日間コースで約5万円の費用がかかります。高額に感じるかもしれませんが、試験合格後、3年以内に15日間の実務実績を積み、登録しなければなりません。診断士として登録する前に診断助言業務の実績を積むことは難しいですから、実務補習を受講する方が多いでしょう。
費用面のデメリットはありますが、実務補習で学べることは多いです。また、他の中小企業診断士との繋がりができることも大きなメリットです。企業などで診断助言業務が実施できる方も、最低限5日間コースを受講した方が良いと言う診断士は多いです。
実務補習については、中小企業診断協会のHPから予約ができますが、すぐに定員に達して受付を終了してしまいます。実務補習を受ける予定の人は、早めに予約しましょう。
中小企業診断士 登録
実務または実務補習を15日間行ったら、いよいよ中小企業診断士として登録できます。登録に必要な書式は中小企業診断協会でダウンロードできます。書類を作成したら、経済産業省の中小企業庁経営支援課に送付し、登録が完了します。
実務補習ではなく、企業などで実務を行った場合は所定の書式で業務実績証明書を提出する必要があります。この書式も中小企業診断協会のHPからダウンロードできます。診断業務を行った企業に書類を作成してもらう必要があるので注意しましょう。先に書類をダウンロードしておき、診断業務のために出向した際に渡しておくとスムーズでしょう。
また、書類は二種類あるので注意してください。
・公的機関、コンサルティング会社から派遣されて診断業務を行った場合の証明書
→ 派遣元に作成してもらう
・派遣でなく直接個人として診断業務を行った場合、自社の診断業務を行った場合の証明書
→ 診断した企業などに作成してもらう
申請書類で不明点がある場合は、経済産業省の中小企業庁経営支援課に問合せましょう。あくまで、登録先は経済産業省です。中小企業診断協会はHPで登録方法の確認や書式のダウンロードが可能ですが、登録についての問合せ対応はしていません。
合格後から中小企業診断士登録まで まとめ
中小企業診断士に合格したら
・企業などで診断助言業務を行う
・中小企業診断協会の実施する実務補習を受ける
※併用も可能!合計15日間になるように。
・登録申請書
・(企業などで診断助言業務を行った場合)診断助言業務実績証明書
書式は中小企業診断協会からダウンロード、送付先も協会HPで確認!
登録に関する問い合わせは経済産業省の中小企業庁経営支援課へ!