中小企業診断士 勉強方法 科目別対策①A.経済学・経済政策、B.財務・会計

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中小企業診断士 第1次試験 科目別対策

A. 経済学・経済政策

経済学の基本的な知識があれば、難易度はそれほど高くありません。経済学部出身の方からすると、基本的な問題ばかりですので、割と簡単に点数が取れてしまうでしょう。

逆に、経済学に興味がなく、これまであまり勉強したことがない人にとっては難しいかもしれません。予備校の授業やTACの参考書は分かりやすいのですが、経済学の基礎を学ぶための入門書として適切かというと、そうではないと思います。資格取得のための参考書は過去に出題された問題を参考に、掲載内容をある程度絞っています。学校の教科書のような作りになっていて、興味をそそられるような面白い話題ばかりでないのです。

経済学を全く学んだことがない方は、本格的な勉強を始める前に、一旦経済学の基礎を広く浅く学ぶことができる入門書を読むと良いかもしれません。実際に私は、社会人になってから経済学の入門編のような本をいくつか読んでいました。池上彰さんの本などです。予備知識があるだけで、この科目はずいぶん勉強しやすかったです。

問題パターンはそれほど多くないため、通信講座を利用している人はスマートフォンなどで問題集を繰り返し解き、間違った問題も解き直して完璧にしていくだけで合格できると思います。私はスタディングで勉強しましたが、この科目はスタディングのテキストと問題集しか使いませんでした。難解な計算もないため、スマートフォンでの問題演習に向いています。

B. 財務・会計

この科目を苦手とする方は多いと思います。計算問題が多く、数学が嫌いだった方は辛いかもしれません。

計算問題といっても、計算そのものの難易度は高くありません。中学校までの方程式や不等式を解くことができればそれほど困りません。しかし、専門用語の多さや公式が多いため、それらを覚えることに苦手意識を持ってしまうと難しく感じると思います。

簿記の知識も問われます。簿記3級や簿記2級を持っている人は困りません。簿記の勉強の経験が全くない人は面食らうと思います。財務・会計を難しく感じる方が多いのは、簿記の知識が問われるから、というのも大きな理由でしょう。通信講座や各社の参考書は簿記の知識について基礎から解説していません。

時間に余裕があれば、簿記3級の勉強から始めると良いと思います。実際に、通信講座のスタディングでは、中小企業診断士のコースに簿記の基礎知識も最近追加されたようです。(私が使っていた時はありませんでした。)ちなみに、簿記の知識がないと解けないなと感じる問題は毎年2、3問は出ていました。これをある程度捨ててしまうか、簿記をきちんと勉強して確実に得点できるレベルにするか、悩みどころです。

財務・会計については演習量がものを言います。そのため、私はスタディングで学習した後に、TACの参考書と問題集も購入して併用しました。TACの参考書の方がスタディングよりも知識事項が多く掲載されていましたので、知識の補填になりました。また、スタディングの問題集とTACの問題集をフル活用して問題演習を繰り返しました。

計算が多いため、隙間時間にスマートフォンでの学習は不向きです。机に向かえる時間を財務・会計の勉強時間にあて、必ず計算用紙を用意して勉強してください。

おすすめの勉強方法は以下です。

STEP
通信講座などの映像講義で概要を理解する

映像講義をざっと見て、概要を理解し、ポイントをおさえましょう。

STEP
TACの参考書を使用して、まとめノートを作る

専門用語や公式が多いため、自分専用のまとめノートを作ると効果的です。

STEP
問題集、過去問集を使って演習を繰り返す

はじめはまとめノートを見ながら問題演習をして、慣れてきたら何も見ずに問題を解きます。問題演習で公式を忘れていたところはマーカーで色をつけて強調します。問題演習で知らない知識が出てきたら、まとめノートに用語の意味と公式を追記します。

上記しましたが、まとめノートが有効な科目なので、必ず作ってください。財務・会計は正しい方法で演習を繰り返せば安定して点数を取れるようになります。はじめは苦手意識があったとしても、演習量が点数に結びつきやすい科目です。70点から80点を安定して取れるようになるため、得点源にすべき科目です。中小企業診断士の1次試験は60点が合格ラインなので、財務・会計で安定して70点以上取れるようになると、10点以上の貯金が出来ます。こうした科目があると精神安定剤にもなります(笑)

その他の科目と第2次試験

記事が長くなってきましたので、その他の科目や第2次試験についてはまた次の記事でご説明します。

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