中小企業診断士の勉強方法 科目別対策③D. 運営管理

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1次試験 科目別対策(前回まで)

中小企業診断士の第1次試験、科目別対策をご紹介します。これまでに「A.経済学・経済政策」、「B.財務・会計」、「C.企業経営理論」についてご紹介しました。

D.運営管理

業務の効率と質を向上させる

業務改善の基本は、業務の「効率」と「質」を向上させるということです。業務にかかる工数(作業時間、労働力)を減らすことができれば、納期を短くできますし、コストダウンにもつながります。しかし、いかに速く作業が終わろうとも、不良品ばかりではいけません。質も同時に保証されなくてはなりません。

実際のコンサルティング業務でも業務改善プロジェクトは多いですが、大目標は効率と質の向上です。作業内容自体は企業独特のものがあったりするので、ヒアリングして作業を把握し、どうすれば効率と質を向上できるか考えます。普段から効率を考えることが得意な人は普段通り考えるだけなので解きやすいかもしれませんね。

用語、図表の見方を覚える

専門用語が結構多い科目です。QC7つ道具など、用語が出てきたときにぱっと全ての言葉とその内容が思い浮かばなくてはなりません。ただし、頻出箇所はある程度決まっていますから、そこをきちんと覚えていれば大丈夫です。

図表の読み取りと、読み取った上でどのように改善すれば良いか、クリティカルパスはどれか、などを答える問題が多いです。図表の基本的な見方が分かれば問題演習中心の方が点数が伸びます。大体の用語の意味と図表の見方を覚えたら、早めに問題演習に移りましょう。

問題演習の量が点数アップの秘訣!

運営管理対策は問題演習を繰り返すこと
運営管理対策は問題演習を繰り返すこと

ある程度、知識事項を頭に入れたら早く問題演習に移りましょう。暗記は完璧でなくても良いです。うろ覚えでも図表が読み取れて、その場で考える力があれば得点できる問題も結構あります。全く勉強していない状態でも、表していることの意味が読み取れてしまえば、得点できる可能性すらあります。

とにかく、問題に慣れること。出題の仕方を掴み、「考えれば解ける問題」を確実に取れるように練習すること。同じ問題で良いので、繰り返し解き、パターン問題を完璧に習得しましょう。用語の意味を完璧に丸暗記するよりも、「問題」と「解き方」を丸暗記する方が点数が伸びます。

スピード問題集など、定番の問題集で良いので繰り返し解きましょう。問題集の問題と解き方を覚えてしまったら、過去問演習に入って構いません。

問題演習をして暗記事項で落としている問題があれば、その事項だけまとめノートを作り、繰り返し暗記しましょう。

暗記事項として、「覚えているかどうか」だけを問う問題については演習を繰り返すだけでなく、しっかりと暗記することに時間をかけなくてはいけません。しかし、テキストの全ての事項がそのように出題されるわけではありません。問題演習を繰り返して、「このあたりは丸暗記した方が点数が取りやすそうだ」と判断したところだけ、暗記に取り組みましょう。

まとめノートを作り、重要事項を赤字で書いて赤シートで消すなど、反復して覚えましょう。また、過去問演習などをしながら、知らない単語などが出てきたときに記録していくと効率が良いです。

目標得点70点~80点

その場で考える問題の割合が高いので、問題に慣れれば確実に取れるようになり、点数も安定します。テキストに載っていない知識が突然出てきて混乱したり、問題文が難解すぎて、暗記したはずの分野で点数を落とすようなこともありません。そういう意味では、過去問演習をしていても精神衛生上、良いです(笑)

知識事項の暗記にあまり時間をかけず、問題演習を繰り返していた私も、70点以上をキープできましたので貯金にしやすい科目です。もちろん、人によって得意・不得意があるとは思います。問題演習を重視することが秘訣ですので、得意科目にできると良いですね。

2次試験対策としても必要

2次試験にも出題される科目です。2次試験を意識して勉強しておくと後で楽になります。

生産計画、サーブリック分析、PERT図、など業務改善における具体的な分析手法、施策は2次試験としてテーマにしやすいです。実際に、中小企業は資源に余裕がなく、生産体制を客観視して見直し、改善を図るといったことが出来ていない場合が多いです。日々の業務に追われてしまうんですね。外部資源であり、第三者のコンサルタントがゼロベースで業務を俯瞰して確認することで、改善すべき箇所を発見できるわけですね。

2次試験の問題を先にさっと目を通しておき、よく聞かれる分野を確認しておくと良いでしょう。また、「まとめシート」という参考書では、2次試験でも出題されやすいところはマークをつけてくれていますから、活用しやすいです。

具体的な分析ツールや改善策の提言は、「課題を持っている企業を想像する」ことで頭に入りやすくなります。使ってみる、使われて業務改善されたケースを知る、といったことでも良いと思います。業務改善のプロジェクト例は、ビジネス書で多く紹介されている分野です。資格試験用の書籍だけでなく、一般のビジネス書を読んだ方が面白い例に出会えるでしょう。遠回りなようで実は近道になるのが、「本物の例を知る」ことだと思います。この勉強は2次試験対策としても役立つでしょう。

目標70点~80点
・用語、図表の見方をさっと理解する
・その場で考える問題が多いので問題演習中心!
・問題演習しながら、丸暗記事項で落としていたらまとめノートを作る
・2次試験対策も意識し、必要があれば業務改善系のビジネス書を読んで具体例を想像しながら勉強する!

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