中小企業診断士の勉強方法 通学or通信講座or独学

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中小企業診断士を勉強する前にやっておきたいこと

管理人が中小企業診断士の勉強をしてみて、資格取得までの道のりをブログ風に書いていこうと思います。

まず、資格については10年以上前から知っていました。当時勤めていた会社の上司から、勉強になるから資格を取ってみたら良いんじゃないか、と教えてもらいました。それからは勉強しようと思いながら、仕事が忙しくなかなか本腰を入れて勉強することはありませんでした。

ただ、もともとビジネス書を読んで勉強する習慣はあったため、多いときは年間100冊ほど、少なくとも年間に数十冊はビジネス書を読んでいました。経営戦略やマーケティング関連、IT系の基礎知識、会計の基礎知識などを読んでいましたので予備知識はありました。資格試験で点数を取れるレベルで知識が定着していたわけではありませんが、「なんとなくは分かる」程度の広く浅い知識を持っていました。

そのため、中小企業診断士の勉強を本格的に始めた時も、抵抗感はなく、特にもともと興味のあった分野は楽しく勉強できました。これは大きいと思います。1次試験が7科目と分野が広いので、全分野の学習に苦手意識なく手をつけられるかどうかは重要ですね。

中小企業診断士の参考書や映像講義は初学者でも理解できるように作られています。ただ、広く浅く勉強するのが中小企業診断士の資格ですので、経営戦略やマーケティングの面白みを感じられるかどうかは…少し疑問です。

個人的には、各分野の「入門編」的なビジネス書を読んでおくと良いと思います。最近は多くの書籍が出版されており、初学者でも分かりやすく、興味を持ちやすい内容をうまく扱っている本が増えました。こういう本を読んで、各科目のテーマで学ぶ内容を先にイメージしておくと良いでしょう。

通学or通信講座orオール独学

私は、「スタディング」という通信講座と、市販されているTACの参考書・問題集を併用しました。

まず、予備校に通学するのは仕事の関係で難しいと判断しました。仕事柄、退勤時間が安定せず講義を欠席してしまうことが発生すること。また、自分の性格的にも仕事が原因で一度講義を欠席してしまうと、そのままずるずると休んでしまいそうだったからです。

仕事をしながら勉強する場合、こうした悩みがつきものです。仕事の退勤時間をコントロールしやすい方、自分を律して必ず出席できる自信がある方は通学でも良いと思います。私は基本怠ける人間であると、自分自身の性格を熟知しています(笑)そのため、通学型は避け、隙間時間にいつでも勉強できる通信講座を選びました。

普段から、スマートフォンは仕事が忙しいときもそうでないときもいつでも触っていて、スマートフォンで調べものをするなど使用する機会が多かったです。通信講座はスマートフォンで勉強できる強みがあります。隙間時間の10分、20分で効果的に勉強できますから、通信講座であれば「仕事が忙しくて勉強できない」と自分に言い訳できなくなると考えました。

はじめは通信講座一本で良いだろうと考えていました。映像講義をある程度見ていくと、分かりやすいところもあるのですが、うまく理解できない箇所や、頭に入らない箇所が出てきました。そこで、通信講座一本ではなく、市販の参考書も併用しようと決めました。

併用するメリットは次の通りです。

・同じ内容でも説明の仕方が変わると理解できる場合がある
・複数の教材で共通して「重要」とされているものを確認できる
・同じ内容を異なる説明の仕方で学び直すことで知識が定着する

教材は作る人の「癖」が出ます。その方にとって「ここは簡単だから割愛しよう」とか、「ここは難しいから詳しく説明しよう」といった判断が入ってしまうのです。また、説明のために出す例も人によって異なります。複数の教材を使用すると、説明の仕方が異なりますから、分かりにくかった箇所がもう一方の教材で分かるようになるなど、メリットがあります。

また、同様に「重要度」や学習の「優先度」も教材を作成した人によってまちまちです。複数の教材で共通して重要とされていることは、その分野の学習において間違いなく重要でしょう。しかし、片方では重要とされているが、もう一方では軽く扱われている場合、一旦自分の中での学習優先度を下げて認識していました。学習のポイントを上手く掴めると学習効率が上がりますから、偏った認識をしないように注意していました。

一つの教材で学習していると、テキストや映像講義の文言を丸暗記してしまい、本当に理解できているのかあいまいになります。文言を丸暗記していたとしても自分の言葉で上手く説明できないのであれば、理解できていない可能性があります。複数の教材で学習すると、「この説明の方が分かりやすいな」とか、「やはり自分の理解はあっていたんだな」という確認もできます。また、暗記すべき事項の記憶定着にも効果があります。

併用型学習のデメリットもあります。

・教材が増える分、読む時間が増える
・両方とも中途半端になってしまう
・教材が増える分、費用がかかる

学習にかかる時間が増えてしまうことは避けられません。ただし、一つの教材を使用するにしても、複数回読み直る人がほとんどだと思います。その2回目、3回目を別の教材にしているだけだ、と捉えれば結果的に勉強時間が増えたことにはなりません。どう使うかが重要だと思います。

同様に、どちらも中途半端にならないようにするためには、取り組み方が重要です。私は、通信講座をメインの教材と捉え、講義を聴き、テキストを読み込んだ後、通信講座の方で学習が終えた範囲をTACの参考書を読んでいました。TACの参考書は追従する形です。

また、新しい分野を学習するには理解するための集中力やまとまった時間が必要です。自分のモチベーションやその日にかけられる時間を考慮して、既習範囲の復習としてTACの参考書を使うと決めておくと、学習のリズムがつけやすく、効率も良かったように感じます。

このように使用方法を決めておけば、両方とも中途半端になることはないと思います。

最後に費用ですが、これはある程度諦めるしかないかもしれません(笑)
実は、TACの参考書を出来るだけ安く買いたいと思い、古い年度のものを中古で買い集めました。しかし、後悔しました。勉強方法の紹介でも書きましたが、経営理論などは最新の情報が重要な箇所があります。結果的に私は試験直前に不安になり、新年度版を一部買いなおすことになりました。

不合格になってしまうと、翌年度もテキストを購入したり、通信講座の費用がかかったり、費用が一気に膨らみます。短期決戦で必ず合格する!と決め、多少費用がかかることは仕方ない、と思った方が良いでしょう。

通信講座の使い方やTACの参考書の使い方は他の記事で紹介しています。

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